原因をさがす

なかなか症状が改善しない不調は、今までとは別の角度からお身体を見直してみることが大事です。

お悩みの症状ひとつひとつは、木に例えるならば枝葉の部分。枝葉だけ刈り取ってもまたすぐ次の枝が生えてくるように、対症療法だけではぶり返すことも多く、本当の意味での改善とは言えません。

様々な症状があったとしても、それらは全てひとつのカラダの中で起きていること。多くの場合、起こっている症状には関連があり、本当の原因はあなたの思いもよらないところに隠れているものです。

これを当院では、悩みのタネと呼んでいます。

悩みのタネのイラスト

もしも、お友達と症状が同じでも“悩みのタネ”が違った場合、治療の仕方は全く変わってしまうということです。この症状にはこのツボ、と言えるほど単純なものでもないのです。最近出てきた症状だったとしても、その悩みのタネは、実は子供の頃にできてしまったりすることもよくあります。医学上は完治しているはずの何かであったりもします。

意外に感じる方もいらっしゃることでしょうが、過去までさかのぼってお身体のことを知るところに当院の診察の特徴があります。いわゆる病歴という、過去の病気を問われた経験はあるかと思いますが、当院では病気だけではなく、より詳細な『お身体の歴史※』から紐解いていきます。

※『お身体の歴史』とは、言葉の通りお身体に起きた様々なエピソード。例えば犬にかまれたとか、ブランコから落ちて背中を強打したとか、歯科矯正をしたとか、出産したとか…もうすっかり治った傷、病気やケガ、またそれ以外の事も含まれます。

また、悩みのタネは、わかりやすいものもあります。

それは姿勢のゆがみや動きのクセです。身体は正しい位置で使わないと、関節に摩擦を起こしたり、筋肉がひきのばされたりして痛みの原因になるばかりか、内臓がうまく働けないこともあります。治療前後の姿勢やお身体の動きを一緒に確認していきます。

ここまでの工程で、大まかな問題は見えてきています。ここまでの観察内容をふまえながら、お身体を変えてくれるツボ探しの触診と同時進行で治療を行います。